アホ高専生が頑張る日記

毎週木曜日更新。

環境問題に脳死で賛同してる奴ら

今日世界中では地球温暖化の対策のために様々な取り組みがされるようになってきていますよね。

 

二酸化炭素排出量実質0だったり、ガソリン車の販売を禁止したり、プラスチックゴミの削減などなど。

 

確かに良いことのように聞こえるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?

 

実際にやってみるとなると様々な問題点も生じます。

 

まず、二酸化炭素の排出量0。これはまずざっくりしすぎです。

天然ガスを割安にすること、水素発電を普及させることなど対策としては簡単のように見えますがどちらも現在の技術では難しいです。

天然ガスはまず埋蔵量が少ないですし、そもそも保管に大量のコストがかかります。マイナス162℃という超低温で保管しないと期待に戻ってしまうためです。

では水素はどうなのでしょう。水素発電のメリットはなんと言ってもCO2を排出しないことです。酸素と水素の反応を利用するので、結果的に出てくるのはただの水です。

そのため、二酸化炭素排出量削減のためにはとても有用なように思われますが、ここにも大きな課題があります。

まずは安全性です。反応時にとても高温になるので、施設になんらかの不具合があると爆発してしまう可能性があります。

実際に福島第一原発の事故は水素爆発によって起こったと言われているので、そのエネルギーは凄まじいものだと思われます。

また、水素の調達に費用がかかるということも課題の一つです。ゴミや糞を分解して水素を得る研究も進められていますが、未だ設備を作るのにはとてもお金がかかるため難しい状況となっています。

 

また、お金がかかるという点ではガソリン車の販売禁止というのも同じです。使われなくなったガソリン車はどうするのか、車を作る段階での排気はどうするのかなど、まだまだ何も決まっていないのが現状です。

 

さらにプラスチックゴミの削減という点ではもっともっと先行きが怪しいです。世界ではリサイクルをして減らすというのが共通認識ですが、実際はリサイクルはまだ全く進んでいないのです。

ヨーロッパの国々の統計を見るとリサイクル率は高い水準を保っているように見えます。しかし、実際はそうではありません。

リサイクルできなかったゴミを貧しい国々に送りつけているのです。主に東南アジアの国々が多く、ひどい場合ではヨーロッパ諸国がゴミを送りつけてヨーロッパ諸国がお金をもらうという場合もあります。

東南アジア諸国のゴミ排出量が多いのもこのような背景があるからなんです。

かつては中国も同じように多くを輸入という形で送りつけられていましたが、中国は近年ゴミの輸入を禁止しました。これによって実際に中国のゴミの排出量は大幅に減っています。

 

日本ではどうでしょう。日本も同じように高いリサイクル率を保っているように見えますが、他とは違う問題を抱えています。

特にプラスチックのゴミは顕著なのですが、日本はリサイクルという名目で回収したゴミの約7割を燃やしています。

これはサーマルリサイクルと言い、燃やしたときの熱エネルギーを再利用しているのでリサイクルだというのです。おかしいですよね。

実際に、ヨーロッパ諸国ではサーマルリサイクルはリサイクルとして認められていません。

日本はリサイクルが進んでいる国のように感じていたかもしれませんが、ヨーロッパの基準で言えば全体の約3割もリサイクルできていないというのが現状です。

 

拙い文章でしたが見てくださった方々に僕の言いたかったことが伝わっていれば幸いです。

環境問題を推奨するのはいいことだけれども、その裏にある問題点にも目を向けて行ってほしいと僕は思います。